さいじょーさんの「好きな元素はタングステン」

これは文句やない。世直しや。

親知らず~後編~

こんにちは、さいじょーです。

 

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前回から引き続き、親知らず後編!

 

 

前回から数か月後、親知らず抜歯ハードル絶賛激下がり中の僕に新たな親知らずが現れました。

 

今回は右上、そして間もなく右下、2本同時多発テロです。

 

 

もう慣れたもので、前回と同様にある程度育つまではしばらく放置。

 

ふふ。もう君たちのスタンスはわかっているんだよ。

 

 

右上は想定通りに成長。しかし右下の様子がおかしい、、、

 

よ、横向いてる…!?

 

 

そ、そんなパターンもあるんかい。

ほ、ほぉ、バリエーション持たせてくるとは、なかなかやるやないかい。

 

 

まぁまぁ、とは言え親知らずハードル激下がり中ですから、

特に気にせず、いつもの歯医者さんへ。

 

視診を終え、レントゲンを撮ったあたりでお医者さんがしかめっ面。

 

「ちょっとややこしい生え方してますね~、、、」

 

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「真上、真下を向いてると引っこ抜きやすいので、右上のやつは問題なく抜けますね。

ただ、右下の奴は横向いてるでしょ?奥歯が邪魔して引っこ抜けないんですよ。

だからね、多分、割ります。」

 

(わ、割りますっ!?!?)

 

「あと、さいじょーさんの場合ですね、」

 

これまで知らなかったのですが、どうやらこのレントゲン写真、3D画像が見れるCTの一種だそうで

骨格から歯の並びから内部まで見せて頂きました。

 

「奥歯の下にね、神経が通ってるんやけど、これが人によって全然違う形なんですよ。

さいじょーさん、これ珍しい形なんですけど見事に歯の根っこの間に通ってて、抜くときに触れちゃうかもしれない。」

 

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「麻酔してても神経に触れるとめちゃくちゃ痛いですからね。できる限り慎重にしますけど、、、」

 

お、おぉ、なにやら物騒な診察を30分ほど受け、その日は帰宅。

 

次の週、問題なかった右上を抜き(チョロ抜歯の件は前記事参照)

僕のスケジュールの都合上、渋るお医者さんをなんとか説得し

その次の週に右下を抜くことに。

 

 

「じゃあ来週、右下抜きますんで13:00にまた来てください。お大事に。」

 

 

そう言われ、帰宅したのですが、

(あれ?13:00ってお昼休憩で休診してる時間じゃない…??)

 

 

 

~翌週~

 

言われた通り13:00に来ると、何かおかしい。違和感があるんです。

 

患者さんがいない。車がない。

受付に助手の女性の方が1人いるだけで奥のほうとか電気が消えている。

そりゃそうでしょう。だって休診の時間なんだもの。

 

 

診察室に入ると、先週撮ったレントゲン写真をもう一度見ながら再度抜歯の説明。

 

「えっと、前回、割って抜くかもって言いましたけど、

詳しく言うと、まず歯茎の上に出ている部分を縦に4分割します。」

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(4分割…?)

 

「で、それ取り除いたらスペースができるんで根っこの部分抜きますね。」

 

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え、想像してたより大がかりなんすけど。

え?前回みたいに「すぽっ!終わり☆」みたなことじゃないの??

 

 

「じゃあ、始めましょうか。診察台に座ってください。」

 

しゅるっ、しゅるるっ

 

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(えええぇぇぇぇぇ

ちょっ、え、…??手術着・・・!!??

嘘やん??いっつもラフな肌着に白衣やん!

今日は?緑色の?手術着???

ガチなの!?ガチなやつなの!!??

ははぁぁ~~、それでわざわざ休診の時間なのね~~納得~~☆)

 

 

 

ビビり倒している間に手際よく器具の準備と麻酔が完了。

 

「痛かったら遠慮なく言ってくださいね。麻酔追加しますので。」

 

 

 

 

 

ちゅいいいいいいいいいいん!!!!

ヴいぃぃぃぃぃいいいいいん!!!!

ゴゴゴゴゴゴゴゴッゴゴゴゴゴ!!!!

 

 

 

 

(((あああああぁぁぁぁぁあああぁぁぁぁっっ!!!!!)))

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痛みに加え、シンプルなパワー。前回感じたパワー感の8倍は強い。

 

 

 

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴッゴゴゴゴゴ!!!!

ガリガリガリガリゴリゴリゴリ・・・

うぃぃぃっぃいぃぃいぃぃん!!!

 

 

 

 

(((あああああぁぁぁぁぁあああぁぁぁぁっっ!!!!!)))

 

 

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ういいぃぃぃぃぃん・・・・

かちゃかちゃ・・・しーん。。

 

 

 

(お、終わった・・・?

 

 

「はい、4分の1取れました」

 

 

ちゅいいいいいいいいいいん!!!!

 

(((あああああぁぁぁぁぁあああぁぁぁぁっっ!!!!!)))

※以下3回繰り返し

 

 

 

 

結局、麻酔を2回追加してもらい、

両手をフルパワーで握りしめ、必死に耐え忍ぶこと30分。

(体感的には2時間)

 

「じゃあ縫合して終わりにしましょうか。

やっぱり神経が近いので一番奥の根っこは抜かずにそのままにしてます。

傷口と一緒に歯茎の中に埋まりますから大丈夫でしょう。」

 

 

厳密に言えば完了はしていないのだが、この時間が終わることの喜びから

もうそんなことどうでもよくなってました。

 

診察台から降りるときに気づいたのですが、30分フルで力を入れていたせいで

空調の効いた部屋にいながら信じられない汗だく。笑

 

 

しかし地獄はまだ終わっておらず。

 

 

帰宅から1時間ほどすると徐々に麻酔が切れ始め

じわじわずきずき、じわじわずきずき、

 

 

痛い痛い痛い痛いっ!!

 

 

 

痛くとも腹は減るもんだからこれが困ったもので

固形物は食べられる状況ではないのでウィダーinゼリー的なもので栄養補給。

しかし傷口にしみてこれまた痛い!

 

 

一度飲んだら6時間は空けてくださいねといわれた痛み止めを

きっちり6時間おきに飲んで、食えない痛い眠れないと戦いながらひたすら安静に過ごす数日。

 

 

嵐のような日々を終え、傷がふさがったころに縫合の糸を抜いてもらってようやく終了しました。

 

 

 

ちなみに今回撮ってもらったレントゲン写真には

この地獄の生え方をした右下野郎と同じ角度で歯茎に埋まっている左下野郎の影が…

こいつは今現在も出てこずにおとなしくしているのでぜひともそのまま眠っておいて頂きたい。

 

 

 

結論。

「横向きの親知らずには注意せよ!!」

 

 

縦向きは知らん。すぐ抜ける。大丈夫や。

 

 

 

ごきげんよう!!