さいじょーさんの「好きな元素はタングステン」

これは文句やない。世直しや。

首をコキコキしてたらぶっ倒れた話。

こんにちは、さいじょーです。

 

 

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在宅、リモートワーク、

現場で体を動かしていたはずが、事務仕事はたまた休業、、、

 

なんていう日常の変化が目まぐるしい昨今。

 

最近体が固まってきている、なんて方もおられるでしょう。

 

 

 

ぐぃーーーっと背伸びしたり、ストレッチしたくなりますよね。

 

 

そんな中で皆さん、首を勢いよくクイッとやってコキコキ鳴らしている方はおられませんか?

 

 

他人のあれこれに口を出すのはあまり好きじゃないし、逆も然りなんですが、

これだけは、この行為についてだけは口を出したい。

 

 

 

およしなさい。

 

 

 

首をコキコキ鳴らすのはおよしなさい。

 

 

 

はい、それでは記事の本題、結論から申しますと

僕はその行為のせいで、ぶっ倒れて救急車で搬送されました。

 

 

今回はそんなお話。

 

 

 

 

確かに。確かに首を鳴らすのはちょっと気持ちよかったりするんですよね。

凝り固まった時のリフレッシュというか。

 

 

 

2019年11月中旬、

朝いつも通り出勤して、いつも通りの仕事に就いていたある日、

何やら目の前がチラチラする。

 

立ちくらみしたときとか、眩しいものを見た直後とか、視界にキラキラしたものが残ることあるでしょう?

 

あんな感じで、左目の視界の3分の1くらいが急にチラチラし始めました。

 

特にめまいとかもなく、ただ視界だけの問題だったのでしばらく放置。

 

30分ほどすると自然と消えました。

 

 

何でもねーやと思いつつ、視界のチラチラが消えてさらに30分した頃、じわじわと頭痛…

 

もともと頭痛にはあまり縁がないうえに、たまーに現れてもすぐ引くタイプなので

特に気にせずにほっときゃ治るだろうと放置するものの

 

じわじわ…じわじわと、良くならないばかりか、少しずつ吐き気も。

 

自分の中で前例がないことと、なんとなーく本能がヤバいと察知し始めたので

仕事なんかしてる場合じゃねぇと離脱を決意。

 

 

現場にある事務所に避難すると同僚が2人、事務仕事をしていたので

そのうちの1人に事情を説明、「更衣室で少し横になりたいから現場の仕事を代わってくれ」というと、

 

そこにいた2人が同じタイミングで僕の方を2度見。めちゃくちゃ困惑した表情で

「いや、交代するのはいいけど...、え...?大丈夫?顔まっっっ白やで??」

 

自分では気づかず、ただの頭痛と吐き気だと思っていたのが、

どうやら傍から見ると相当ヤバい見た目をしていたらしく、快く休ませてくれました。

 

 

が、横になれども、症状は引かないどころか悪化する一方。

 

それを聞きつけた上司が心配して、早退の提案や病院に連れて行こうかと声をかけに来てくれましたが、

 

ひどくなる頭痛に吐き気、めまい、悪寒からくる手足の震え。

 

横になろうと眠ることもできず、どうすればいいかもわからず、

次第に手足の震えが痺れに変わり、呼吸すらも苦しくなってくる始末。

 

いよいよマズいと思い上司にSOSを出すと、さらに上の工場長の指示で救急車を呼んでいただくことになりました。

 

救急車が到着するころには痺れは全身に回り、手足と腹筋あたりに至っては、つっているような状態。

相変わらず頭は痛いが、それ以上に痺れとつっている痛みが勝つんです。

つまりは全身が痛い。吐き気を忘れるほどにです。呼吸もうまくできない。まさに地獄です。

 

 

でも、そんな地獄にありながら、頭の中で5%くらいの冷静な、客観的な自分が

「あれ?救急車乗れる?中の設備とか見れるんじゃね?ちょっと楽しみじゃないすか?w」

なんて思ってたりするんですけど、

そんな余裕ねぇぇぇぇ!!!

 

てな感じで担架に乗せられ、ストレッチャー?あの台車みたいなやつに乗せられ、救急車にぶち込まれ、

僕の意識の確認も兼ねてでしょうけど名前や住所を言わされ、

そんなころには喋るのもやっと、目を開けることもしんどいわ視界ぼやけてるわで

正直、病院で処置が終わるまでの間、映像としての記憶がないんですよね。

 

 

ただ、音声はしっかり聞こえる。

聞こえてくる音声と、5%の冷静な自分がなんとかそれを処理している感じ。

 

 

よく風邪引いて心が弱っているときは看病をしてくれた子に惚れるなんてぇ話がありますが、

あれわかる。超わかる。救急隊の人、男やったけど。

 

救急車に乗せられるときも、「外出るから眩しいですよー」とか、

「救急車乗るときガタつきますからねー」とか、ずっと声かけてくれてたんですがたったそれだけがめちゃくちゃ心に沁みたんです。

惚れる惚れる。これくらいの地獄ともなると男にすら惚れる。お兄さん超優しかった。

 

しかし映像の記憶がないことで顔すら覚えていないのが心残り!!

 

病院に着いてからはCT検査、採血、血圧測定に点滴(全部あとから聞いた)

目まぐるしくあれよあれよと時は過ぎて、少し頭痛は残るものの次第に意識も視界もはっきりとしてきまして。

 

確か発症したのが10時頃、ベッドの上で目を覚ましたのが14時半。

 

4時間半!?4時間半も経っている!?

 

永遠とも思えるような渦中にいながら気づけばあっという間の4時間半。いや、地獄であったことには変わりないんですよ?

 

 

 

さらに1時間ほど点滴受けながらベッドでゆったりさしてもらいまして、

 

ある程度回復したところでその日は帰宅。

 

とはいえ少しの頭痛と倦怠感が残るので4日ほど仕事の休みを頂いて後日再検査。

 

人生初めてのMRI検査を受けました。

 

 

皆さん、MRI検査受けたことあります??

 

 

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こんな機械がある部屋に通されたんですけど、

調べてみるとどうやらこいつ、莫大な電気エネルギーを必要とするらしく常時、電源はON

常にエネルギーがチャージされている状態だそうで、

「ゴウンゴウンゴウン、、、」「シュッシュッシュッ、、、」っておいおい、スチームパンクかよ

 

なにしろ超かっこいい。

これは男子心をくすぐるぞ…。

 

1度の撮影は約30分。

 

ガウィーーーン、ゴンゴンゴンゴン、ゴッゴッゴッゴッ

 

撮影中も稼働音が凄まじい。それより動いちゃいけないのがつらい。。

 

とまぁドキドキワクワクの初MRIを終え、診察室に行くと担当医の方がしかめっ面、、、

 

下された診断は、「左椎骨動脈解離」

 

椎骨とは首の骨のこと。その中に2本、動脈が通っているのですが、

そのうち左側が解離、つまり裂けていると。

 

その傷口が血管を塞ぎ、血流を妨げていたと。

 

血管というものは3層構造になっていて、その一番内側が裂けていますとのことだったのですが、

外側の層まで傷が広がっていた場合、大量に内出血を起こし、くも膜下出血のような症例になっていた可能性があるらしいです。

マジで命にかかわるやつ。。。

 

 

MRI画像を見せてもらいましたが、右側は正常で太い血管がくっきり、そこから枝分かれして脳の方へ続いているのですが、

問題の左側は、一番太い部分がぼっこり黒く影になって、3分の1くらいしかない。

 

そりゃ脳に血液なんて行かねぇだろうよ。ゾッとしましたね。

 

それからというもの、力仕事禁止、スポーツ禁止、酒も控えて、2週間おきに計4回のMRI再検査。

 

徐々に治って太くなっていく血管を見ながら、先生からの良しが出るまでひたすら我慢の日々。

それに、MRI検査って1回7,000円くらいかかります。それが4回で3万円近く...

 

 

日常生活や普段の仕事には全く問題なく過ごせたのですが、

それでも時折やってくるふとした目まいと、食欲の衰退が完全に無くなるまで1年くらいかかりましたね。

 

 

 

長くなりましたが、先生いわく、椎骨動脈解離がよく起こるのは

ゴルフをされる中年の男性もしくは、首を鳴らす癖のある人。

 

瞬間的に首をひねる動作で起きやすいんだとか。

 

首を鳴らす癖のある人に関しては年齢は関係ないとのことです。

 

 

 

 

この地獄を味わった僕から、最後にもう一度だけ言います。

 

 

習慣的に首をコキコキ鳴らす癖のあるあなた、

 

 

 

およしなさい。

 

 

 

 

それでは、ごきげんよう