白い卵と赤い卵は何が違う?
こんにちは、さいじょーです。
前回に引き続き、卵についてのあれこれ、後編!
前回の記事では、「赤みのある卵黄は栄養価が高いのか」「卵黄を箸で摘まめる卵はいい卵なのか」の2点を解説してきたわけなんですが、
今回の1つ目は、
◎殻の白い卵と赤い卵は何が違うのか
これはですね~
僕の身の回りの人たちはかなりの割合で固定観念がありましたね~
スーパーでも赤と白と2種類並んでるところありますよね。
そしてだいたいが、赤い卵の方が高いでしょ?
だから赤い卵の方が良い卵だという認識の方が多いと思うんですよ。
しかしですね実は、赤い卵も白い卵も、中身は一緒です!!
では何が違うのか。なぜ値段に違いがあるのか。
それは、産んでるニワトリの種類が違います。
そもそもニワトリには、卵を産ませることに特化した卵用種、肉質の良い肉用種、その中間の卵肉兼用種というものがいます。
よく見かける白い卵は、卵用種である「白色レグホーン」
赤い卵は、卵肉兼用種である「ロードアイランドレッド」や「ボリスブラウン」が主流です。
他にもプリマスロック系やコーニッシュ系とかもいるので調べてみてください。
僕のお気に入りは「横斑プリマスロック」。超かわいいです。
で、白い卵を産む白色レグホーン、とにかく産卵率がエグいのです。
めちゃくちゃ卵産む。これでもかってほど産む。
養鶏農家からすれば、毎日全てのニワトリに同じ量の餌と水、もっと言えば光熱費なんかもかかるわけですから卵を産んでくれれば産んでくれるほど、儲けになる訳です。
僕が通っていた農業高校では最大で約1,000羽のボリスブラウンを飼育していました。
当時で産卵率は80%程、1羽あたりの年間産卵数は250個前後だったと記憶しています。
対して白色レグホーンは産卵率90%、1羽あたりの年間産卵数は300個を超えます。
350個を超える記録が残っているとも聞いたことがあります。
その分、卵殻として多量の炭酸カルシウムを体内から排出し続けますので、安い卵は殻が薄め。おそらくコストダウンの一環としてカルシウムを補填する餌が十分ではないのかな。
ということで、白い卵は生産量が多いという理由で安価なのです。
しかし日本人にはなぜか「赤い卵の方が高級感がある」、という先入観で高く売れる。
ボリスブラウンの赤い卵は白色レグホーンに届かない産卵率の低さを、高めの売り値でカバーしているのでしょう。
前記事でもお話ししたように、
「卵黄を赤くする」や「いい餌を与えることで栄養価が高い」といった大したことない文句をアピールすることによって、それが付加価値として高値でも売れる要素になっているみたいです。
結論、赤い卵が高価なのは日本人の先入観を利用したビジネスだった!!!
(語弊まみれ)(養鶏農家さんごめんなさい)
ま、日本の鶏卵の自給率はほぼ100%に近いですからね。
何買っても国産の安心できる農場で採れたものですよ。
深く考えず好きなものを買いましょう。ただ、中身は一緒です。
◎卵のサイズが変わっても、卵黄のサイズは同じ。
はいそうなんです。
Mサイズ、とかLサイズ、とか売ってますよね。値段も違うし。
鶏卵には重量別に規格があります。詳しい重さはもう忘れちゃった。
なんだったかな~、あるんですよ、48~52g(多分数字間違ってる)はMSサイズ、みたいなやつ。
5gおきくらいにM、L、LLとサイズアップしていくんですが、
双子とかそんなんを除き、基本的に卵黄の重量はあまり変わりません。
じゃあ何の重量か。
卵白なんです。
卵1個に占める卵白の割合が、小さい卵ほど少ない、大きい卵ほど多いということです。
なので料理、特に製菓で使用する場合なんかに卵白が多い方が良いか、少ない方が良いか、で選んでください。
メレンゲいっぱい作りたい方はLサイズを選んだり、ね。
そんなこんなで前記事から続いて、誤解されやすい卵のあれこれ、お伝えしてきました。
・卵黄は赤い方が良いか
・卵黄は摘まめる方が良いか
・新鮮な卵の見極め
・赤玉と白玉
・卵のサイズの違い
なかなか、認識の違いがあった方もいるかと思います。
日々の食事で卵めちゃくちゃ使いますからね。
こういった知識のもと、自分の好みに合ったお卵ライフを楽しんでいきましょう。
役立つ農業高校生の知識シリーズ、またどこかでお披露目したいと思います。
それと僕の一番好きな卵料理は、中華料理屋によくある、トマトと一緒に炒めたヤツです。(料理名知らん)
それでは、ごきげんよう。